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コラム
2000 Vol. 3 PDF 版


春も間近になりました。ドライは好調に推移しており、従来不透明であったタンカーマーケットも何やら芽を吹き出しそうな春の気配です。従って中古船の売買も活発化しております。特にギリシア船主筋の購買意欲が強いのは、歴史的に良い兆しと観ます。

日本市場より、大型船の売船が増加しています。背景は3月末決算対策、合併による船腹調整、荷主側のダブツキ解消、又タンカーの場合だダブルハル化によるシングルハル処分等。やはりギリシア筋がバイヤーとして活発に動いています。

近海船はバイヤーの数より売り船の方が多く、船腹過剰が修正されるにはまだ時間がかかるでしょう。老朽化した近海船は間違いなく近海市況の好転を遅らせる因ともなっており、大局的には早急売船処理するべきです。もし、残債と時価に差が有って売船が滞る場合は、関係金融業者も何らかの協力をしてでも早急処理されるのが賢明かと思います。


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