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コラム
2001 Vol. 10 PDF 版


9月11日 (ELEVENTH SEPTEMBER) は自爆テロの代名詞となっております。日本にとってデフレが戦後初めての経験なら、この事件はスケールで言えば世界にとって初めての経験で、取り分け世界の警察官であるアメリカにとって決してじっと我慢に耐えがたい事件だと思います。テロ撲滅の為既に行動とられておりますが我々も毎日目を離せません。不遜な事申す様ですが昔の戦争は海運に好影響与えておりましたが、湾岸戦争以来逆に悪影響与えるようです。今年の当初より特にドライ市況は右肩下がりで推移しており昨今やや底を見ていた感したところこの事件が勃発し世界中が模様眺めで市況が更に低下又新しい底を見たような感がします。問題は何時市況回復するかですが史上未経験が故矢張り模様眺めする他ありますまい。アフガンだけなら短期でしょうが世界のテロ組織撲滅となれば長期となりましょう。

如何なる環境であれ生き続ける必要があり取り敢えず足元現状を把握検証して不明な将来に対して対処できる態勢を整えておくことでしょうか? 買船引き合いはかなり多いのは実需より矢張り投機的背景の色濃く安値攻勢顕著で事情が許せば売るより買うチャンスとゆえます。

'貧困' は悪を育みます。'教育' は発展を育みます。'正義' と '常識' は神代の代よりどの国のどの人も承知している事です。民間航空機を利用して自爆テロを実行するなど全く非常識であり正義など微塵もありません。'貧困' と '教育' はもっと大局的な且つ世界ベースで取り組むことでしょう。海運産業はこれらの欠けることはありません。早い景気の回復を待ちわびております。


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