民主党が大勝利。海運市況はあまりにもグローバル要因が多いゆえ当座、鳩山さん (小沢さん?) に期するところはありません。造船も含めた製造業にしても然りと想われます。経済界は「雨」から「小雨」になった景況感のなかで「曇り」から「晴れ」に向かって邁進するのみです。或る作家が小説の中で曰く - 人生 (企業) は思い通りになんかならない。だからといって逃げ出すことも出来ない。耐えなくてはならないことが多すぎる - しかし、ひたすら人事を尽くして前に進むのみ。

この時期中国が以外に腰がしっかりしているのは喜ばしいことです。インドにも期待する声は大ですが未だ中国の比ではありません。インドと中国の比較表ご覧ください。なんとなく海上物流に関しては中国に期待して已みません。在留邦人数の差から見ても日本との経済・交易関係は中国には及びません。西欧諸国はインドとの交易が増加しているようです。インドは世界最大の民主主義国でありますが、中国型の「開発独裁」と一線を画するのです。インドは計画経済との決別をきめた1991年の体制転換から18年、独自路線の模索は続いているのです。

海運市況は一時のボトムを脱却し、一条の光を見ますがこの先が些か見えにくい現状です。その光が遠いのか? 近いのか?

昨今新造船の発注はありません。韓国の造船所がケープサイズバルカーの見積もりをしている事実がありますが成約に至っておりません。一方発注済みのリセールは成約実例がでておりますが売り手側キャピタルゲインは無いものと想われます。船腹過剰感は世界の景気回復なくして払拭出来ません。