リーマン・ショックから1年余、2009年も暮れようとしております。最近、ドバイ・ショックなどと勝手に造語されておりますが、金融は、実に経済の血流であることを知らされましたし、世界経済は、一極に止まらず、グローバル化していることも知らされました。この間、世界主要な国々が集い、又、地域的にも集い景気の浮揚に即効性のある対策を立て、実行もしてきました。地球温暖化対策、テロ対策などのキーワードだけでなく、経済も世界各国のキーワードになったのです。これは結構なことです。世界各国が約束をした対策を実行し、それなりの効果があれば、物流も増えましょう。

日本の政治は、マニュフェストで、ちょっと躓いているのでしょうか? 金融政策だけはしっかりお願したいものです。金融は物流に影響します。それにしても、昨今の円高は困ったものです。早く100円に戻して欲しいものです。デフレも日本経済にインパクトを与えておりますが、百貨店で3年に1着服を買っていたのが、安いユニクロで3着まとめ買いするほうが物流に資するものです。確かに、デフレよりインフレの方が経済を活性はしますが、我々物流の世界では余り気になりません。ドル収入の海運では、円高だけが辛いものです。低金利は継続するでしょう。

ケープサイズは、他の船ダネに比べて腰が強く経緯しております。しかし、ケープも含め、あらゆる船ダネは発注残を加味して船腹過剰感があり、円高で増幅されて、些か不安感をもって歳を越すことになりましょう。2010年はどうなるのでしょうか?

2008年 '子年' は牛を騙して十二支のトップになったネズミ、即ち「寝かえるの年」、リーマン・ショックで2008年後半は寝かえられた。2009年 '丑年' は「躓く年」、自民党敗北、ドバイ・ショック、不況感強まる歳。来年2010年は '寅年' 、トラは「千里を走る」。ケープを先頭に七つの海を船が走り回るはずです。

「ニッポン株式会社」の収益力と財務は何処まで回復したのか、2009年7 - 9月期決算をもとに探ると右のような図式になります。通貨ウォン安を背景に業績が堅調な韓国には見劣りするが、ニッポン株式会社のV字回復ぶりは際立っております (日本経済新聞 2009.12.04) 。いろんな事由で高揚感はないが、政策実行が早ければ、又、不況のなかでこそのイノベーションが起これば、景況感が改善され、物流が増えるものです。2010年に期待しましょう。





皆様、今年はお世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。