「辰巳天井」という諺があり、又、「戌亥の借金辰巳で返せ」という諺もあります。辰年である2012年も暮れようとしていますが、海運市況はこの諺は全く当てはまらない年でした。諺に固執するつもりはありませんが、かかる諺は永い過去の経験値で生まれたものです。辰が駄目なら巳年に期待して止みません。アメリカ、中国のトップが確定し、日本も近未来には答えと方向性がでるでしょう。要するに、世界の政局安定に重要な立場である大国のトップが確定し、早く一同に会し世界経済の安定、景気の高揚に邁進して欲しいものです。内需でも外需でも結構、貿易量が増え、海上輸送量が増えることを期待するものです。

リーマンショック2008年後、その前の蓄えもあってか、海運、造船業界は耐え抜いてきました。しかし、昨今限度を観ます。息も絶え絶え。特に輸出産業にとっても海運造船業にとっても、やや恒常的な円高には困り果てたものです。地政学的に、100円は無理としても、取り敢えず、90円には戻して貰いたいものです。為替市場は投機的要素もあり一国の主張が反映するものでなく、本当に読みづらく「神」に祈るしかありません。

某船社の社長が来年後半より海運市況が好転すると紙上で発言しておられました。調査、分析に基づいているのが半分、気合が半分の発言とは思いますが、業界では2014年回復説が多い中、暖気を感じる発言でした。正月休み明けの市況を観たいものです。端的に12月から1月に移行するだけですが、日本の長い正月休み後には、何故か大きな市況変化を観る事があります。「へび」に期待します。

明るい年末、年初をお迎え下さい。