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コラム
2017 Vol. 1 PDF 版



地政学的には世界は混沌としていますが、経済はやや上向き加減で年を越した感がします。従って、海運市況も上向きで新年を迎えた感があります。予断を許しませんが今年もよろしくお引き立て下さい。
今年2017年は、トランプと松山秀樹を注視しましょう。

大統領選挙中も、そしてトランプが勝利した後も、いろいろと解説なり、予測を聞きました。実際はどうなるのでしょう?大統領就任後の政策を含めた彼の言動を観るしかないでしょう。その上で、それらが海運市況にどのような影響があるのか判断しましょう。昨年、キーワードは、REBALANCEとGEOPOLITICALと申し上げましたが、何れも大いに変化しそうな予感がします。他方、世間では、GLOBALIZATIONからPOPULISMに移行すると言われておりますが、これには納得できません。地政学的な観点(GEOPOLITICALLY)から言ってもGLOBALIZATIONは基本的に存続するのです。もはや、自国の利益だけ追及していては生き抜けない世界に成熟しているのです。自由貿易はU-TURNのないトレンドです。これが海上荷動きをも活性化するのです。

ドライに関しては、ケープサイズが市況のパロメーターになるとしたら17年には竣工が一巡します。ハンディーを含む小型船は引き続き供給が多く、全体的には船腹過剰感が残ります。過去の市況低迷時には20-30%の船腹過剰と言われておりましたがこれは徐々に修正されつつあるのでしょう。
下記「想定シナリオ」(日経 17.1.11)参照。

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